もうすぐ終わることになっているセンター試験。
私はこの試験の作成者たちを心からリスペクトしています。
なぜか。
世の中で教えられている英語に監視の目を光らせ、おかしい時、その知識で解けない問題や英文を出すのです。
また…これは大学の同級生を褒めることになり気持ちが悪いのですが(私はいいところはいい、悪いところはダメ、と言うことを必ず徹底しています。その観点からです)、リスニングを課したことも先見の明がある。
当時の文科省の責任者(大学入試室長。これが大学の同級生)には心より敬意を評します。
耳を鍛えない語学などあり得ない。
脱線しました。
さて、今後センター試験が出してきた素晴らしい問題をここで機会があれば紹介したいと思います。
まずは2014年の本試験大問6の第6段落の冒頭の文章。
With so much technology available,
これは世の中で「付帯状況」とされているものです。
「〜した状態で/〜しながら」を表すとされています。(桐原書店Next Stage第4版2刷P73、P149)
しかし2014年のセンター試験の先ほどの文章は「非常に多くの技術が利用できるため」という理由の意味であり付帯状況ではありません。
正しく書いてある本は少なく、新・英文法頻出問題演習(駿台文庫)には正しい記述があります。(駿台は高2の時に夏期講習で通いましたが全く役に立たずは腹しか立ちませんでしたが、今回は珍しく役に立ちました。)
これは意味上の主語が残っている分詞構文(=独立分詞構文)にwithがついたものというのが正解です。
ですから付帯状況以外に、理由(〜なので)、条件(〜なら)、時(〜時、〜間)、譲歩(〜だけれども、たとえ〜としても)の意味もあるのです。
withを付帯状況と取ると大ヒット映画"Back To The Future"を見ることもできません。
(肖像権侵害にならないよう画像修正してあります。これでも問題がある場合はぜひお知らせください。すぐに対処いたします)
ここのセリフは"With Marty's parents out of town, don't you think he oughta(=ought to ) spent the night?"です。
訳すと「マーティのご両親が町にいないのだから、マーティは今晩泊まっていった方がいいんじゃない?」くらいでしょうか。
With Marty's parents out of townは付帯状況ではありません。
理由です。
弊塾は日本で教えられている英語はおかしいとずっと言っています。
そして証明しています。(文句があるならdisproveしてみて下さいね。……無駄な努力ですが。)
おかしい内容で教えられてできるようになるはずが……ありますか?
弊塾は東京で偏差値が70を超える学校の生徒さんも何人も来てくれています。
優秀な頭脳であっても混乱するのです。
日本の英語教育者・出版社は、センター試験の作成者の影のメッセージを真摯に受け止め、正しい内容を教えて行くよう心と教授内容を改める必要が大いにあると思います。
言葉を教えているのに不適切な言葉で教えられている。(「理由」になることもあるのに「付帯状況」と断定して教えている。不適切以外のどんな言葉があるでしょうか。文句があるやつは出てこいや! )
それが日本の英語界です。
with〜を付帯状況と教えている教師・講師・教授・参考書は全て同類・同罪です。(正しいのは、独立分詞構文にはwithが付けられる。その際、付帯状況が圧倒的に多いが、他の意味になることもあるから注意せよ)
言葉を教えるのに、教えている本人が機械的に何も疑わずに丸暗記した言葉を押し付けてはなりません。
結局日本の英語界・英語の参考書を出している出版社は何もわかっていないのですよ。
言葉を専門にしている人間が言葉に無頓着である。
一番恥ずべきことではないでしょうか。
最後に大事なことなので3回繰り返します。
「with〜は付帯状況」としか説明していないのは不正確です。
「with〜は付帯状況」としか説明していないのは不正確です。
「with〜は付帯状況」としか説明していないのは不正確です。
文句のある奴は英語を勉強するな!(一生不正確な用語で英語を勉強して苦労してろ!!)
追記:
リスニングをセンター試験に追加した時、何でも後手後手のゆとりな文科省が先手を打つとはたまには洒落たことをやる、と思っていたら、実施後かなり後になって同級生が責任者だったと知り…。いやいや、驚きました。
もうこの人物とは連絡を取っていないし、今後も取ることはないでしょうが、これは実に素晴らしかったと思います。
この人物は、1982年10月の共通一次[センター試験の前身]の進研模試で、確か5教科7科目で全国7位だった人物。
分母は20万人程度だったと思います。
当然上位は東京大学京都大学が第一志望ばかりの中、なぜか彼は第一志望が「上智大学外国語学部イスパニア語学科」‥。
そのためよく覚えていました。
実際入学したら同級生。
なぜ?と思ったのをよく覚えています。
当時の上智は、慶応や早稲田を蹴ってくる人物も多く、全盛期だったかもしれません。
ちなみに私はこの試験の英語では200点満点で168点偏差値76.8、長岡高校で1位、全国600位、文科省の彼は173点。
長岡高校1位でも全く敵いませんでした。
当時の上智はすごかった…
(ただ、センター試験の模試で168点で偏差値が76.8もの高さになるとは考えずらいので筆記だったかもしれません。)
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