未完了能動分詞
「未完了能動分詞」という名前は優秀。
「未完了」とは「一旦〜して(〜し始めて)まだ終わっていない」という意味。
He was running.「彼は」「一旦走ってまだ終わっていない(running)」「だった(was)」→「彼は走っているところだった」と「進行形」という言葉を介在せずに理解できます。
(ここから先は上級者向け)
またrunは自動詞。
能動という概念は受動の対比。
受動になれるのは他動詞のみ。
故に能動になれるのも他動詞のみ。
ですから自動詞の時、「能動」は無関係で「未完了」だけの意味になります。
現在分詞だと、"be+現在分詞"は「進行形」で「〜しているところだ」を表す。
現在分詞という名前からは進行形の内容は理解できません。
He was running.「彼は(=He)」「走っている(=現在分詞は「進行」を表すからだけど、現在だとなぜ「進行」?説明なし)「だった(=was)」
「現在分詞」「現在分詞は進行」"be 〜ing"「進行形」「〜しているところだ」の4つの間に関係はありません。
ですから『"be+現在分詞"は「進行形」で「〜しているところだ」を表す。』と丸暗記になります。
現在分詞は「進行」を表す。
これも現在分詞、進行、と二つ無関係なものを丸暗記です。
それに進行は不正確。
「進んで行く」とは終わりがない。
「進行性のがん」って、もうすぐ終わりますか?
進行形って聞いて、ずっと続いていく感じがするのは皆さんお持ちの感覚では?
しかし「進行形」は「もう直ぐ終わること」を表します。
He is running.「彼は走っているところだ」
ずっと走るわけではありません。
もう直ぐ終わるのですが、「進行」という名前はそれを表しません。
正しい名前は「未完了形」。
「一旦〜して(〜し始めて)まだ終わっていない」
He is running.「彼は(He)」「一旦走りだしてまだ終わっていない(running)」「である(is)」
一旦走り出してまだ終わっていない、のだからもう直ぐ終わる。
未完了能動分詞なら、名前を覚えて知っている人間からサポートを貰えばすぐに完璧にできるようになる。
「進行」という名前、全てがバラバラで、無関係なものを一個一個繋がなくてはならない。
不正確な概念です。美しくない。
「未完了」は全てを有機的につなぐ。
美しい、というのが私見です。
バラバラではなく、「未完了」で全て説明がつく。
明治の初期の努力は努力として認め、ミスはミスとして認めるのが、後世の人間の取るべき道ではないか、などと思う次第。
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